高齢不妊を根本から治療する方法

高度生殖医療だけではできない 高齢不妊を克服する方法とは

FSH値が高い

 不妊に大きく関係すると言われる、FSH(卵胞刺激ホルモン)値とは、どのようなものなのか、その数値が意味するもの、FSH値が高いと診断された場合の、改善方法などについて解説します。

特に、漢方によるFSH値の改善(卵巣の機能回復)のための働きかけについて、詳しく触れてみたいと思います。 

FSHの役割とは何か?

FSH(卵胞刺激ホルモン)とは、脳下垂体から分泌される性腺刺激ホルモンのひとつで、女性の場合は主に、卵巣にある卵胞を刺激して発育を促す働きをしています。この刺激によって卵が成熟し、エストロゲン(卵胞ホルモン)も増えます。

一方、脳下垂体からは、FSHのほかにLH(黄体刺激ホルモン)という、成熟した卵胞に排卵を促したり、排卵後の卵胞に黄体化を促す働きをするホルモンも分泌されています。この働きにより、妊娠維持に必要なプロゲステロン(黄体ホルモン)も分泌され、前述したエストロゲンとプロゲステロンの2種類のホルモンのバランスによって、月経周期がコントロールされているのです。

2種類のホルモンの分泌量は、脳の間脳という部分がチェックしていて、量が少なければFSHやLHの量を増やすように働きかけます。

例えば、加齢などが原因で卵巣の機能が低下していると、エストロゲンの量が少なくなっていることを間脳が察知して、FSHが過剰に分泌されるようになります。

女性は閉経後、FSH値が急激に高くなりますが、それはこの間脳の働きによるものです。また、FSHが過剰に分泌されることで卵胞の発育が早まりすぎて、せっかく排卵しても妊娠に至るような良質な卵子ではなくなってしまうという問題も指摘されています。

ですから、血液検査の結果で、FSH値が高いと診断された方は、卵巣の機能が低下していると考えられます。過度なダイエットやストレスによって、30代や40歳前後の方でも、卵巣機能が完全にストップし早期閉経と診断されることがあるそうです。 

FSH値を正常に整える漢方

FSH値が高いと診断された方には、漢方によってどのような治療が行われるのでしょうか。

FSHの値にはホルモンバランスが大きく関わっていますので、内分泌系の機能を高め、ホルモンのバランスを整えるような薬を処方します。卵の質をよくするために、栄養源を補給し血流を促進させる効果の高い薬なども処方するようです。

さらに、患者さんの体調や基礎体温などに合わせた漢方を使って、月経周期を安定させ、妊娠しやすい子宮環境作りをしていきます。

いずれにせよ、処方された漢方を服用するだけではなく、普段の食事や睡眠などに気を付けて、生活リズムを整えることも併せて行っていくことが重要です。 

 
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